【毒吐き注意】真夏の方程式

いやまあしかしそれにしてもあついったらありませんな。

14080603うだる



さて暑いといえば「真夏の方程式」(強引)

東野圭吾原作、福山雅治主演。
フジテレビ系ドラマ「ガリレオ」発の映画化企画第2弾。

6月くらいにテレビでやっていたのを録画して鑑賞しました。よせばいいのに。

(以下、前作「容疑者Xの献身」を含むネタバレが登場しますので未見または未読の方はご注意ください。それから、この映画を愛している方はお読みになっても一向に構いませんがけっこうな勢いでディスりますゆえご気分を害されても責任は持ちません。悪しからず)



14080601まなつのほうていしき




まずはどういうお話かを簡単にご説明しておきましょう。

【娘(杏)】
中学生の時、自分が戸籍上の父親の子供ではないことを知る女性(西田尚美)の訪問を受け錯乱した結果彼女を包丁で刺し殺すも、その罪を実父(白竜)が被ったのをよいことにまんまと司直の手を逃れる。16年後の現在、実父の愛した地元の海を守るという大義名分のもと身も固めずまっくろな顔してダイビングにうつつを抜かす気ままな日々。

【母親(風吹ジュン)】
夫ではない男性の子供を産むという不貞を働いたばかりではなく、その男性が娘の殺人の罪を被るのを黙認。その16年後、今度は夫が殺害した男性の死体遺棄を幇助する。

【父親(前田吟)】
自分の家族の秘密を探ろうとする元刑事(塩見三省)を口封じの目的で謀殺。しかもその殺害行為を何の罪もない小学生の甥っ子に手伝わせ、彼の心に一生消えないトラウマを残す。


という、まあ何と言うかあまり近所に住んでいてほしくない人殺し一家とあいかわらずイケメンの福山くんとあまりかわいくない小学生が繰り広げるひと夏の物語であります。(レギュラーの小うるさい女刑事(吉高由里子)も一応登場しますが、テレビドラマよりも重い映画の雰囲気から浮いてしまうことが懸念されたのか存在感はきわめて希薄)

一応付言しておきますが、原作者及び映画製作者はこの家族を許しがたい極悪人としてではなく、「それぞれが心の奥底に悲しい秘密を隠した哀れむべき人々」みたいな感じで描こうとしています。
全然そうは見えないところがこの映画の最大の欠点なんですけれども。

映画後半、お約束に従い福山くん演ずるところのガリレオ准教授によって真実は暴かれるわけですが、前田吟は「それは全部あなた(福山)の作り話です」と完全バックレを決め込み、過去の罪を認め一度は警察へ出頭しようと決意した杏も福山に「それでは君のお父さんのしてくれたことが無駄になる」とかなんとか説得されてあっさり翻意、ダイビング三昧の生活に戻ります。結局、2件の殺人事件の犯人(吟と杏)は法の裁きを受けることなくのうのうと社会生活を続けていくのであり、殺された哀れな2人の魂は浮かばれないまま彼岸と此岸との間をさまよい続けるのでした。

数年前に読んだ原作の読後感もあまり芳しいものではありませんでしたが、ドラマとなって生身の人間が演じることでその印象に拍車がかかり、この家族への共感というものを微塵も感じることが出来ず、最初から最後までただもうひたすら不快さだけが残ります。

杏も吟も他人様の命を奪ったうえその罪を償ってもいないくせに(死ぬまで背負い続ける十字架ァ? そんな目に見えないもののことなんて知らん知らん)何被害者ヅラしてんの? みたいな。

ちなみに、他人の秘密に付け込む強請屋の女性(西田)が杏に刺し殺されるのは自ら蒔いた種と言えなくもありませんが、吟に一酸化炭素中毒死させられる元刑事(塩見)のほうは過去自分が捕えた白竜が実は無実であることを証明するために真実を探ろうとするたいへん実直な人物で、自業自得感は微塵も感じられません。残された奥さんが気の毒としか言いようがない。


こういった「特殊な事情がありどうしてもやむを得ない場合は他人を傷つけたり殺したりしても構わない」という思想が東野圭吾作品の多くに見え隠れしているようで、15年来の愛読者ながらこの点に関しては昔からずっと気になっています。むろんフィクションゆえ道徳や倫理にのみ縛られる必要はないわけですが、前作「容疑者Xの献身」の犯人なんて、自分が(一方的に)思いを寄せる母娘の犯罪をカムフラージュするためだけの目的で全く無関係かつ何の罪もない路上生活者をさくっと殺しちゃいますから。そりゃいくらなんでも自己中心的過ぎるっつうもんでしょ。自らの手を汚してまで愛する人たちを護ったからこその「献身」だとかなんとか言ったって、いちばんの犠牲者は間違いなくこのホームレス氏。これじゃ「容疑者Xの」じゃなくて「ホームレスXの献身」じゃないかーッ!!

ハァハァ。

「真夏の~」にしろ「容疑者X~」にしろ、犯人たちのジコチューぶりを容認することが感情移入の大前提となっているので、そこが納得できない人間には観ていて辛いものがありますね。もっとも、どちらの作品も原作のモヤモヤ感はギリギリ許容範囲に収まっていたことを考えると、映画の描き方のほうに問題があるのかもしれませんけれども。


…………。


もう我慢できないので書いちゃいますが、大駄作です。福山や杏(とか吟とかジュンとか)の大ファン以外の方にはおすすめできないんじゃないかなーと。


以上でございます。

ごめんね。


というかこんなしょうもない映画がどうして30億円も稼ぐかな。


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No title

こんにちは。

私もこの映画は好きですが、

言われてみると確かに

その通りですね。

とは言っても感動してしまったので…

ごめんなさい。

片P様

あぁ… 
読んでしまわれましたか。

独断と偏見に満ちた感想なのでどうかお気になさらないで下さい。

記事中でもふれましたが、愛読者としてはどうしても辛い採点になってしまうのです。

言うまでもなく、映画に対しプラスの評価をされている方まで非難する意図は毛頭ありませんので。

ありがとうございます。

お気遣い頂きありがとうございました。

これからも宜しくお願いします。

片P様

こちらこそ。

毒吐き記事で不快な思いをさせてしまいすみませんでした。

こんなブログですが今後とも是非よろしくお願いします(^^)
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