(
前編からの続きです)

セリア謹製の 「インテリア木製ウォールボックス」 は、その名が示唆するとおり壁に飾ることが前提となっており、上部両端には画鋲などを差すための金具が装備されています。

つまり、これはこれで堂々と 「壁に付けられる家具」 を名乗ることができるわけです。
ところが、ここで乗り越えなければならないハードルがふたつ。
ひとつは、取り付けた時に
画鋲が露出してしまうこと。
元祖無印に負けないよう、ピンの類はスマートに隠したいのです。
二つめはより現実的で、
壁面への固定力の問題。
石膏ボードの壁に画鋲で普通に固定しただけでは、何かのはずみで落っこちてしまわないか心配 ということです。
これらのミッションをクリアすべく熟考することおよそ10分。
まず 「露出問題」 ですが、こちらについては 「画鋲背面隠蔽作戦」 による解決を試みました。

ピン止め用の金具は取り外し、

プラスチック画鋲をボックス背面板の両隅に強力ボンドで接着。
これだけではいささか心許ないので、廃品利用による補強を施します。

先ほど撤去した金具からリング部を取り去り、ペンチ等で平らに伸ばして、

片方の穴に画鋲の針を通し、金具で押さえ付けるようにしてネジで固定しました。
これで、万が一接着面が外れてしまってもいきなり落下するようなことはありません。
続きまして固定力問題。
画鋲そのものを 「ニンジャピン」 みたいな石膏ボード専用品に交換すれば安易に解決しそうですが、今回のコンセプトの一つ 「お金をかけないこと」 に反するので却下します。(それはそうとニンジャピンはどうしてあんなに高いのだ)
ではどうするか?
一所懸命知恵を絞った末、接着前に画鋲の針に下向きの傾斜を付けておくことを思いつきました。 壁面に爪を斜めに喰いこませてぶら下がるイメージと言えばわかりやすいでしょうか。

こんな具合に傾斜を付けています。 画鋲の背をライターで炙り柔らかくしてから、針をペンチで傾けました。 こどもの頃プラモデル作りで培ったライター炙りのテクニックがこんなところで日の目を見ようとは。

傾けた針先の向きがブレないようにするため画鋲の背をボックス側板に密着するよう加工したのですが、これもライターで炙ってコーナーにグイと押し付けるというおよそスマートとは言いがたい手段に訴えました。 よい子のみんなはまねしちゃダメ。
ボックスの加工が終わったら、いよいよ壁に付ける作業に入ります。

お馴染み
壁紙はがしの術を施し、

ボックス背面から生えた二本の針を壁にゆっくり刺し込んで取り付ければ、「なんちゃって壁に付けられる家具」 の完成であります。

実測159グラムの時計をおっかなびっくり収納してみましたが、ぜんぜん大丈夫。 想像したよりも強力に固定されているようで、少々の力を加えたくらいではぐらつくようなことはありませんでした。 推定耐荷重500グラムくらい (※適当)。
多少手を加えたとはいえ画鋲は画鋲なので極端に重かったり頻繁に出し入れしたりする物には不向きですが、今回のように適度な重さの物を置きっぱなしにする用途には十分耐えられると思います。

100均グッズによるDIYが狙い通りに決まると、ひときわ満足感が高いですね (ただの貧乏性?)

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