なぜトイレのスイッチは部屋の外に設けなければならないのか?

ドアまわりに適切なスイッチ用スペースがなかったことから2階のトイレ照明にはやむを得ず人感センサーを採用しましたが、その場合でも親電源操作のためにスイッチプレートは必須。 わが家の場合はこれをトイレ奥の壁面に設置しています。 

13070401スイッチ3

前回の記事で書いた 「人感センサー式に頼らない解決法」 とは、このスイッチをもっと手前、ドアを開けてすぐ手の届く位置に配置するという単純な方法。 つまり、「ドアを開けてから照明を灯す/照明を切ってから退室する」 という通常の居室ではごく一般的なアクションを、トイレにも適用するということです。 

そうしていれば (余計なコストがかかる上に器具の選択肢も制限される) 人感式照明の採用は回避することができたということになるわけですが、トイレ内にスイッチを設けるという提案がなかったことを理由にインテリアコーディネーターさんを責める気持ちはありません。 なぜかと言えば、一般家庭においてトイレ照明スイッチをドア外に配置するのは半ば常識化していると思われるからです。 

ただ、世の中には 「トイレスイッチ室内設置積極採用派」 も少数ながら確実に存在するようで、ググってみるとこの問題についてさまざまな意見が交わされていることがわかります。 

それらの意見や情報を参考にしつつ、トイレの場合は室外にスイッチを設けることが一般的となっている理由について考えてみた結果、

 暗いままのトイレに入るのは嫌だから 

いささか乱暴ではありますが結局のところこの一点に集約されるのではないか という仮説に至りました。 

ただ、トイレの照明スイッチが室外に設けられなければならない理由を説明するのに、この仮説だけでは不十分です。 なぜなら、それを言うならばトイレ以外の通常の居室も基本的には同様である筈だからです。 
暗いトイレが嫌ならば暗い部屋だって同じように嫌な筈。 それなのに、通常の居室の照明スイッチは何故室外ではなく室内に設けられるのが一般的なのか? 今度はその理由を明らかにしなくてはなりません。 

それを説明するのが、

 通常の居室は、室内で点灯/消灯操作を反復する可能性があるから 

というロジックです。 

これは、寝室をイメージすると理解しやすいのではないかと思います。 就寝前にいちいちドアを開けて廊下側にあるスイッチをパチリ なんて、面倒でやってられないでしょう? 
その他の居室においても、寝室ほどの頻度ではないにせよ、例えばメイン照明を落として補助照明を点灯するというようなケースが想定されます。 

翻ってトイレの場合は、そのようなことは通常起こり得ません。 照明を灯し → 用を足し → 照明を切る。 至ってシンプルなものです (ごくたまにトイレをくつろぎの居室空間として活用するような事例を見聞きすることはありますが (笑))。 したがって、トイレのスイッチは室外にあっても何ら不都合はない ということになるわけです。 

ここまでをまとめると、

 ・あらかじめ明るくしてから入室したい というのは、実はあらゆる部屋に該当するニーズ 
 ・なので、本当は全居室とも室外に照明スイッチを設けたい 
 ・しかし、それでは室内滞在中の照明オンオフが面倒で現実的ではない 
 ・なので、スイッチは (やむを得ず) 室内に設置されることになる 
 ・一方、トイレは室内での照明オンオフを必要としない (※浴室や納戸などもこれに該当) 
 ・よって、当初のニーズどおり室外に照明スイッチを設けることができる 

ということになります。 
「暗いままの部屋には入りたくない」 という一種原初的とも言えそうな欲求に従う時、スイッチ配置において例外的なのは実はトイレ (や浴室や納戸) ではなく、通常の居室のほうなんですね。 



さて、以上の思考を逆にたどると、「ドアを開けた瞬間に室内が暗いことさえ我慢すれば、トイレの照明スイッチは室内にあっても一向に構わない」 ということになります。 

これはあくまでも個人的感覚ですが、過去 (私が子供の頃) に比べて劇的に改善された家庭用トイレの環境は今やきわめて清潔・快適で、昔のボットン式などに象徴される 「忌むべき空間」 的なイメージは払拭されているのではないかと感じます。 汚くも臭くもない場所であれば、ドアを開けてからスイッチを入れるまでのほんのわずかな時間が暗くてもさほど気になることはなく、すぐに慣れるのではないでしょうか。 

ドアの傍にスイッチが見つからないと来客が混乱する という意見が出てくるかもしれませんが、それは人感センサー式の場合でも同じですよね。 


とまあそんなわけで、わが家の2階のトイレは人感式ではなく、通常照明を室内に設けたスイッチで操作する方式が正解だったなと思っています。 べつに 「あ~あ」 と凹んでいるほどではありませんが、もし今同様の選択を迫られたら、迷わず自信を持ってこちらの方法を採用するでしょう。 

なお、その場合はもちろん、1階のトイレも室内スイッチで統一することを忘れてはいけません。 前回も書いたように、用途が同じ複数の部屋の照明スイッチの操作環境が異なっていることが無用なストレスを生むのは明らかだからです。 

130704021階スイッチ
1階のミニ洗面&トイレのスイッチ。 2階のスイッチを室内にするなら、こちらも揃えて室内にすべき ということ。 



以上、実に些末な (でも万人の生活にもれなく密着しているという意味ではきわめて重要な問題であると個人的には確信している) 事柄について重厚長大に語らせていただきました。 もう思い残すことはありません (笑)。 

最後までお付き合いいただいた方 (果たしていらっしゃるのか?) へ心からの感謝を申し上げると共に、この記事がいつの日か 「トイレスイッチ問題」 に心を悩ませている方々の参考にしていただけることを願う次第でございます。 


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ただし・・・

静かに用を足していると、外から消される罠が・・・

子供にこまめな消灯のしつけをしたのが逆に仇に(笑)

まっしんはやぶさ様

そうそう。 それは室外にスイッチを付けるデメリットとして指摘されていますね。 

で、それへの対抗意見が、「スイッチが室内にあると消し忘れに気付いた時、わざわざドアを開けなければならない」 (笑)。 

トイレスイッチ問題は深いです。 
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